日本の美的感覚を楽しむ
かつての日本人は豊かな自然や独自の文化の中で、
つつましさや変化を楽しむ心を育んできました。
そうした精神性が、短歌や俳句などにもみられるような、
「一見だれも気に留めないような景色の中に美を見出す」
という日本独自の美的感覚を生み出してきたのではないかと考えます。
しかし、近代化に伴い日本特有の自然や文化と距離が生まれ、
そういった精神性を育む機会は減ってきているように思います。
風狂は、そのような失われつつあるかつての日本の精神をヒントに、
一見だれも気に留めないようなワンシーンを切り取り、
既成概念にとらわれない自由なかたちで表現します。
ロゴマークとブランド名
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シンボルマークのモチーフとなったのは漢字の“風”
風景、風土、風情...「風」という漢字は日本の美意識が連想されると考えました。
ブランド名の風狂とは、“時代の流れにとらわれることなく風雅な世界に生きる精神”
を意味します。
ブランドの作り手としての想い
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これまで、縁あって海外の多くの人々と言葉を交わしてきました。彼らのほとんどは、日本という国や日本人という存在を彼らなりの視点で魅力に感じているようでした。
一方で、自分自身は「日本らしさ」について深く考えたことがなく、それについて聞かれても、言葉につまることが多くありました。 -
近代化に伴い、この国固有の自然や文化に触れる機会が減りつつある中で、日本人らしい感覚とはどんなものなのか知り得るのは簡単ではありません。かつての日本人は持ち合わせていたであろう、そうした感覚を自分達なりの視点で追求してみたい。そのような想いから風狂の立ち上げに至りました。
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吉川 悠一 / Yuichi Yoshikawa
1995年3月生まれ
宮崎県出身。
北九州市立大学国際関係学科卒。
イギリスへ留学中、ヨーロッパの国々を周遊し、様々な文化芸術に触れる。
卒業後はインバウンドゲストの多いホテルにて、自国文化の伝え手としての仕事を経験。日本の古典や芸術、宗教など様々な視点から、日本人のアイデンティティについて考える。 -
守 孝太 / Kota Mori
1994年4月生まれ
福岡県出身。
北九州市立大学経営情報学科卒。
卒業後、商空間を中心としたインテリアデザイン会社に入社。積算関連の業務を中心に数々の店舗作りに携わる。「グローバル化が進んでいる現代だからこそ、日本らしさとは何か改めて考えていくことが必要なのではないか」という吉川の考えに共鳴する形で、「風狂」を立ち上げる。